クリエイティブコモンズのCC BYは壊れている。
CC BYは作者表示さえ守れば作品を自由に使えるライセンス。写真や音楽、文章などを再利用・改変・商用利用すら可能になる。ただし作者名の記載が絶対条件。ネットではこの「作者名を書く」という基本が守られない事例が多く、クレジットなしの流用が目立つ。理由は「自由=無条件」と思い込みライセンスをきちんと読まない利用者が多いから。本来は作者へのリスペクトと利用の自由を両立させる仕組みだが、現状では作者不明のまま流通する例が絶えない。守られないことで作り手の権利や評価が傷つく。クレジット記載も手間と感じる人が多い。CCライセンス自体が絶対の安全を保証するものではなく、本当に大切な作品は個別に許諾を取る方が確実。制度よりルールを守る人が少ないことが最大の問題で、理想と現実のギャップが広がり続けている。
AIトレーニングではネット上の大量の作品が学習データとして使われている。CC BY作品もAI企業や研究者によって無断学習に使われることが多い。作者名の明記が条件だが、AIモデルの訓練過程で1件ごとにクレジットを付けることはほぼ不可能。データとして利用するだけならOKと思い込む利用者が多いが、実際は作者の権利や意思は無視されがち。AIトレーニングに使われることで、作者表示が消えたり、知らないうちに派生コンテンツが生まれる問題が起きている。
CC BYは「クレジット=リスペクトと透明性」に基づく自由利用制度だが、AI時代には「自由=何も守らなくていい」と混同されやすくなった。作者を守る力が実質的に弱くなり、大規模データ用途で使い放題となりやすい現状が、制度の理念とのズレを拡大させている。
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