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褒められたいを手放すと、音楽が自由になる

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Published: 13 Mar 2026 › Updated: 13 Mar 2026褒められたいを手放すと、音楽が自由になる

褒められたいを手放すと、音楽が自由になる

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楽曲をアップロードしたあと、通知画面を何度もリロードしてしまう。「いいね」の数やコメントの内容で、その日一日の気分が決まってしまう。もし今のあなたがそんな状態にあるのなら、少し立ち止まって深呼吸をしてみてもいいかもしれない。

誰かに認められることは確かに嬉しいことだ。けれど、「褒められること」を創作の第一のモチベーションにしてしまうと、その旅は途端に苦しく、険しいものへと変わってしまう。なぜ承認欲求を燃料にすると辛くなるのか。そして、どうすればその呪縛から解き放たれ、自由な創作を取り戻せるのか。

褒められることをゴールに設定した瞬間、私たちは無意識のうちに「どういう曲ならウケるか」「今のトレンドは何か」「誰に嫌われないようにするか」といった他人の期待を探し始める。気づけば、自分が本当に感じたことよりも、「誰かに正解だと思われること」を優先してしまうのだ。

そうやって枠にはまった思考の中で作られた音楽は、技術的には整っていても、どこか魂の抜けた製品のようになってしまう。自分らしさを犠牲にして得た賞賛は、一瞬の安らぎにはなっても、深い満足をもたらしてはくれない。

さらに、賞賛をモチベーションにしていると、自分の価値を他人の反応に委ねてしまうリスクもある。たった一つの批判的なコメントに必要以上に傷ついたり、想定より少ない再生数に落ち込んだりして、まるで努力のすべてが無駄になったように感じてしまうこともあるだろう。「次は失敗できない」「がっかりされたくない」という恐れが芽生え、気づけば表現は萎縮し、挑戦する勇気を失ってしまう。

こうして本来、感情を解放するはずの音楽制作が、他人の顔色を伺う「試験会場」のような場になってしまうのだ。

だからこそ、原点に立ち返ってみてほしい。あなたが最初に楽器を手に取ったり、DAWを開いたりしたときの気持ちは何だっただろうか。きっと「誰かに褒められるため」だけではなかったはずだ。「言葉にできない感情を音にしたい」「自分の中の世界を形にしたい」、そんな純粋な衝動があったのではないだろうか。

アートの本質は自己表現にある。他者からの評価は、その表現が誰かに届いたときに生まれる「おまけ」のようなものに過ぎない。その「おまけ」を目的にして作品を作ろうとすれば、主菜である制作の味がしなくなってしまうのは当然のことだ。

もちろん、「褒められたい」という気持ちを完全に捨てる必要はない。人間なのだから、それは自然な感情だ。大切なのは、バランスを取ることだと思う。

次に制作に向かうときは、そっと自分に問いかけてみてほしい。「もし誰も聴かなくても、私はこの曲を愛せるだろうか?」

その問いに「YES」と答えられる作品を作り続けることこそが、自由な表現を取り戻す第一歩になる。

評価はコントロールできない。でも、自分の作品にどれだけ愛情を注ぐかは、あなた自身が決められる。どうか、あなた自身の「好き」を信じて、あなたにしか描けない音楽の旅を続けてほしい。

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