
高橋かずひろ なつかし版 起業家を見たらサラリーマンだと思え
最近、「嘘ではないけど起業家のやることだろうか?」と思う起業家が多い。これは「起業家を育てる。」と言って金を巻き上げてドロンする詐欺師の話ではない。そんな奴は論外だがベンチャー界隈で真面目に動いている学生や社会人のほとんど(少なくとも私が出会った人のほとんど)がそうだ。
大手にない工夫よりも巨人の星みたいに頑張ることをプライドにしていて、起業家として確固たる地位を持つ人間が「電通なんかよりも死ぬ気で頑張っている。」といった趣旨の発言を公の場で平気でやっている。徹夜自慢、不眠自慢は日常茶飯事。行動の質よりも量がなんだかんだ言って重要視されてる。一応会社を作っているわけだから「偽物」ではないが、世のなかの動きに順応して言われた通りのことをやっているだけのサラリーマンみたいな人が多すぎる。
一緒に話をしても本音を決して喋らず「人間と喋っている。」という感じがない。なんでこんな記事を書いてるかというと私、高橋和大も同じようにみられているかもしれないからだ。実際に学生起業塾ウィルフに通っていた時期が半年間あるし今でも起業界隈のイベントに行くときもある。ウィルフでは普通の学生がどんなふうに起業家になっていくかを知ることができた。ウィルフの塾生はポケットマネーで起業体験することもあり、起業塾の中ではトップクラスのやる気を持った学生を集めていた。入塾した学生は半年間の間にきつくてやめていく学生と、ベンチャー界隈にとって都合の良い優等生的な意見を述べるようになって最後まで続ける学生に分かれる。あまりにもきつすぎて卒業した後に同期みんなで会うこともなくなる。
卒業後数か月してウィルフ塾長の黒石健太郎さんが岡山から選挙に出た。江田五月さんの後継者みたいにして出馬していたが二人の共通点は「岡山で生まれた東大卒」ぐらいしかない。中学高校時代の経歴を 「淳心学院中・高等学校卒業(岡山から通学) 」なんて書いて無理して岡山育ちをアピールしている。
江田五月さんは「私の若いころにそっくりだ。」なんて応援メッセージを送っているが彼は大学生時代に学生運動のトップ(ゲバ棒にヘルメットの全共闘とは無関係)で62年の大学管理法反対闘争をやって退学処分を食らっている。(復学もした。) 政治家としてやりたいことに隔たりがあり過ぎるのではないだろうか。
黒石さんの公約や選挙公報も見てみたが既存の政治と違う点が見つけられなかった。正直に一有権者の意見を言えば2016の選挙で黒石さんは民進党に将棋の駒のように扱われていると感じた。
学生、社会人問わずベンチャー界隈にいる人のほとんどに言えることだが、何かを達成するための手段であったはずの起業が目的化して「会社を作れば何でもいいや」になっている。もちろん何か目的がある人も中にはいるが私が会ったことのある人のほとんどは喋っても建前ばかりで主張がなく本音が見えない。「金が欲しい。モテたい。」といった本音も見えない。アメリカの選挙ではないが建前主義はもうたくさんだしもっと本音を出して喋るべきだ。本音がないからニーズ調査で迷走するのも当たり前だし、チームを組んでもみんなで譲り合って悪い意味でまとまってしまう。「起業家」以外の変革者を形容する新しい言葉を作る段階にきている。
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